<< Paul Jacobs パイプオルガンコンサート | main | Luisa Miller >>
2018.05.20 Sunday

『地頭力を鍛える』

0

    JUGEMテーマ:読書

    今年7冊目。

    コンサルティング業界の面接試験で出題されるという捉え所のない出題。例えば日本全国には何本の電柱があるか?シカゴにピアノの調律師は何人いるか?などの一見トリッキーな質問をフェルミ推定と言われるアプローチで解答を導こうとしていくもの。地頭力は仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力の骨組みからなるとして、それぞれの骨組みでなぜフェルミ推定が有効な方法なのかを解説している。

     

    この手の問題を回答するときに、フェルミ推定という概念を知っていたわけではないが、回答自体に意味があるわけではなく、そのプロセス、何を前提として回答へと向かうのかが大事なのは気づいていたが、改めて解説されると、やっぱりな、と思うことと、なるほどな、と新しい気付きを得られる両面があった。きっとこういう思考法の解説を求める人にはきっと有効なのだろう。

     

    ただ、幾つか疑問が湧いてきたのも事実で、例えば電柱の数を推定するときに回答がプラスマイナス一桁ならばよしとする、というのはあまりにも大雑把すぎないだろうか?回答が大事ではない、というのは分かるが、そこまでレンジが広いと、どういう前提で組み立てたとしても、相当の確率でそのレンジに入ってくるはず。

     

    そして、こういう考えの方法ばかりに慣れてしまうと、逆に専門的な視点を疎かにしてしまうのではないか、とも危惧した。プロジェクトでどこかで、専門的な意見を掘り下げる局面が来るはずで、そのときに専門家の意見を聞こうとするのか、そして、その意見をどこまで尊重するのか、この本では見えてこない。著者はコンサルティング業界の人だから、こういうことになるのかもしれないが、それだとコンサルティングというのは、非常に表面的な繕いだけを気にしている職種なのでは、とも心配になる。大雑把な推定から入って、それから深く掘り下げている、その切替ポイントがどういうタイミングなのか、という示唆も書いてほしかった。

    2019.11.15 Friday

    スポンサーサイト

    0
      コメント
      コメントする








       
      この記事のトラックバックURL
      トラックバック
      Calendar
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << November 2019 >>
      PR
      [ ]
      Selected Entries
      Categories
      Archives
      Recent Comment
      Recent Trackback
      Recommend
      Links
      Profile
      Search this site.
      Others
      Mobile
      qrcode
      Powered by
      30days Album
      無料ブログ作成サービス JUGEM