<< Avengers: Endgame | main | Incredible2 >>
2019.06.03 Monday

『国家の品格』

0

    JUGEMテーマ:読書

     

    今年7冊目。

     

    一時話題になったこの本。前半は論理・経済重視の西洋社会への疑問を投げかけ、平等・自由・民主主義の偽善性を指摘している。こうした西洋化に日本は追随すべきではなく、日本では日本で育まれてきた道徳観、つまりは武士道を基本とした義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義に趣を置いて教育を行い、国家の礎としていくべきだ、という論が後半は展開されている。

     

    前半の指摘は確かにそういう面があるのはあるし、一部の人間が大半の富を専有している現状は確かに憂慮すべきことではある。だからといって、その価値観を捨てましょう、ということにはならない。現状をどう軌道修正していくべきか、というのが問われることであって、それを捨てて100年以上前の価値観を復古させましょうというのはあまりに現実感がなく、また無責任な発言だと思う。

     

    そもそもこの武士道があった江戸時代では、士農工商という身分制度が確立され、商売・金融を扱う人間は一番下の階級にいて卑しい身分と見下されていたのだが、そういう身分による階級制度も復古させようということなのだろうか。武士道というのは確かにあったが、その裏では確かに商売・金融という現代に通じる生業をしていた人たちもいたはずなのだが、そういう人たちのことはどう捉えているのだろうか。疑問ばかり残る一冊で、全く共感できることがない一冊だった。

    2019.11.15 Friday

    スポンサーサイト

    0
      コメント
      コメントする








       
      この記事のトラックバックURL
      トラックバック
      Calendar
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << November 2019 >>
      PR
      [ ]
      Selected Entries
      Categories
      Archives
      Recent Comment
      Recent Trackback
      Recommend
      Links
      Profile
      Search this site.
      Others
      Mobile
      qrcode
      Powered by
      30days Album
      無料ブログ作成サービス JUGEM